【医書同源 読書考㉖】『ビジネススキル大全』(藤井孝一、ダイヤモンド社、2016)を読んでみた―〈着眼大局・着手小局〉のスキルを学ぶ!

読書考

本書は、古典も含めた既刊の「1万冊以上のビジネス書から、どこでも通用する『ポータブルスキル』を厳選」、40のスキルに集約しています。その中から、次のスキルを見てみましょう。

1 「読書術」(p.74)
年間1000冊以上の本に「目を通して」いる著者。推奨の「読書術」は「点検読書」です。ザーッと序文や目次、索引を見て「ここは!」と思うところを読むと良い、というわけです。
・私など「チラチラ」と見るだけですが、「点検読書」と聞くと何だか安心してジャンルを問わず、本を手にすることができそうです。

2 「クリティカルシンキング」(p.40)
物事を正しく理解するためには、クリティカルな、つまり「批判的」な「思考の姿勢」(シンキング)が必要―著者によると「(何かの)思い込みにとらわれない」ことも大切なんですね。
・これに対し、物事を文字通り論理的に捉えるのが「ロジカルシンキング」ですが、世の中は「情と理の世界」です、感情と理屈のバランスにも気を付けたいです。

3 「三方よし交渉術」(p.114)
いわゆる「売り手よし・買い手よし・世間よし」の「三方よし」を「原則立脚型」の交渉術と呼んで、通常の「駆け引き型」と区別しています。
・この交渉術は、ビジネスだけではなく、日常生活まであらゆる人間関係に役立つ“コミュニケーション術”ではないかな、と私は思います。

4 「モチベーションアップ」(p.259)
「ワクワクできることで人生を活性化させる」ために、やりたいことのすべてを円グラフのような「車輪」の図に書き込むとよいと例示しています―①趣味に没頭  ②資格をとる ③外国語を話せる ④旅行する ⑤投資する、などなど。
・大リーグ・大谷翔平選手の若き日の「マンダラチャート」(目標達成シート)を思い出します。やはり、紙に書き出してみると一歩踏み出したくなる効用は絶大のようです。

◆ このほか「文章術」「選択と集中」「孫子の兵法/戦略」「マネジメント」「お金運用術」など、悩ましい問題の解決法が示唆されています。
いつも私が思いますのは、「着眼大局・着手小局」―広い視野に立ちながら、一つひとつの課題にバランスよく取り組むことの大切さです。

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