【医書同源 読書考㉕】『47都道府県・釣り百科』(海野・岡野・坪井、丸善、2025)を読んでみた

読書考

◆「釣りはフナに始まりフナに終わる」といわれますが、私はフナ釣りに始まり、川釣りの「アユ釣り」で終わりました。

本書は2部構成で、釣りを通して日本の自然や歴史など“知られざる”地域の特徴を知ることができます。[巻末]には「釣り用語」の解説や関連する「参考図書」「ウェブ情報」の案内もあります。

第Ⅰ部 「釣り概論」
魚の身体機能(視野は広いが視力は約0.2など)に続いて、生活のための釣りから、レジャー、教育・交流の場への釣りの移り変わり、魚の地産地消のことなどが興味深く書かれています。日本製釣具―竿やリール、ルアーなどの世界市場での高い評価にも触れています。

第Ⅱ部 「都道府県別 楽しい釣りとその特色」
ここでは、馴染の県を二つ見てみましょう―
➀ 地元・群馬県は、海なし県らしく県魚は「アユ」。また、板倉町の雷伝神社の参道ではナマズの天ぷらが名物。上野村の神流川は、イワナ、ヤマメの絶好の釣り場。冬には赤城大沼(前橋市)、鳴沢湖(高崎市)のワカサギ釣りが楽しめます。
群馬は四万温泉、草津温泉など超有名どころのほか、日帰り入浴施設も数多く、釣り人ならセットで至福のひと時が過ごせます。

② ふる里・佐賀県では、何といっても有明海の“ちいかわ”ムツゴロウに、ちょっと“強面”で「エイリアン」の異名をもつワラスボが特産。どちらも「絶滅危惧種」に指定されていますが、伝統食として食べることはできます。ムツゴロウのかば焼、火に炙った干物ワラスボはともに極上の美味。
ムツゴロウを掛け針でとる昔ながらの「ムツかけ」は「道の駅・鹿島」での体験学習がお勧め。
日本海側の玄海灘では「玄海の主」と称されるクエは船釣り―体長1メートル前後、体重も30キロ超えの大型高級魚。県の郷土料理でもあり、「唐津くんち」の祭りでは、まるごとの姿煮で振る舞われ圧倒されます。

◆ 私は小中学生時代、潮の干満差の大きい有明海に面した川で、フナやハゼ、テナガエビをバケツいっぱい釣って帰り、母が調理してくれました。たまにでっかいライギョがかかって“始末に困った”覚えもあります。
また、現役のときは、職場の仲間たちと烏川でアユの友釣りに挑戦、左手に捕獲用の網を用意しても釣り上げるのが大変でした。川原で開くワイガヤの楽しかったバーベキュー大会は忘れられません。
釣りは、間違いなく人生を豊かにしてくれます。

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