◆ 本書は、NHK第1のラジオ番組「高橋源一郎の飛ぶ教室」(毎週金曜、夜9時05分から放送)のオープニング・メッセージを収めたものです。
ですから、この本の文字は、ほんとうに著者の「ラジオの声」のように聞こえてきます。
それでは、いくつか“聴いて”みましょう。
1「『コロナの時代』に「論語」を読むこと」(p.8)
「仁」とか「礼」とか「孝」とか、なんだか怪しいし、古いしって思うかも。でも今は「新型コロナ」の真っ最中、孔子先生が生きていたらどんなことをおっしゃるのだろう? そんな考えをめぐらす著者。思いははるか古代から現代へ。
2「十九歳の一月一日」(p.97)
半世紀以上も前のこと、政治運動に参加し逮捕され拘置所にいた。これは、大晦日の出来事。外では紅白歌合戦。仲良しになったAさんから「我々もやらないか」と―「留置所紅白歌合戦」を開始。著者は、当時のヒット曲『恋の季節』を歌ったそうです。なんだかしんみりする話です、、、。
3「ぼくが天文少年だった頃」(p.99)
著者は少年のころ天文少年だった。夜になると何時間も満天の星をながめていたそうです。秋も深くなってきましたが、著者は、少しの時間でも外に出て空を見上げてくださいと誘っています。きっと、忘れていた童心がよみがえってくるのでは。
4「いつもの道を逆向きに歩く」(p.210)
家から仕事場に海岸を大回りして片道1時間近く歩く。思いたって逆の方向を歩いてみた。すると、道を間違えた?見たことのない風景のような気がした。不安になった。でも途中で元の向きに戻したらいつもと同じ風景、まるで魔法のようだった、と。たまに逆方向に歩いてみると「もう一つの道」が楽しめそうです。
◆ このラジオ番組は、2020年4月に始まっていますが、私はこれまで聴いたことはありません。世はネット時代、いつの間にかYouTubeやネトフリばかりで、テレビやラジオを視聴する機会がめっきり減っています、、、。
こんなに面白い番組があったとは!金曜日が楽しみです(^▽^)/
