【ダジャレノミクス 資本主義②・中級編】資本主義って?―社本主義・車本主義・糸本主義・写本主義

ダジャレノミクス

都心から離れた郊外の校舎、連休明け、新緑の風が心地よい。

(先生) 資本主義って何だろうなぁ?ということで、先週、なかなか興味深い見方を聞きました。今日も、資本主義の核心にどんどん迫っていこう!おっと、ハク(核)ション(資本)、、、Eくん、どうかな。

(学生Eくん) 先生っ、終息したコロナんですが、大丈夫ですか?ぼくは、日本経済は「本主義」の典型のようだと思います。だって日本は「会社本位社会」とかいわれてきたじゃないですか。

(先生) うむ!「本主義」か、むかし流行った奥村宏氏の「法人資本主義」論を思い出したよ、懐かしい。江戸の「米本位」は「会社本位」へ、ズバリ「社本」!核心ついてるなぁ。

(学生Fくん) だったら、先生、「本主義」もありそうです。Eくんの「社本主義」でいうとトヨタみたいな巨大企業が経済を引っ張ってきたし、今だってすごい、世界ナンバーワンの販売台数でしょ?トヨタだけでも円安1円で400億円超の利益増らしいし。

(先生) 確かにね、自動車産業は、いろんな産業と結びついた総合型のパワーがあって、国も高速道路つくってきたね。日本の誇るキー・インダストリー。

(学生Gさん) では私。「本主義」を思い付きました。「近代経済の父」渋沢の建てた「官営・富岡製糸場」は製糸業ですから。世界遺産でもある近代日本の原点「本主義」がいとピッタリでしょう?

(学生Hさん) それって「本主義」かもよ。フランス式の機械設備とか建物を模倣、要するに写し取ったわけでしょう?当時「ブリュナエンジン」なんか、ブリュナさん本人が抱えてきて富岡工女さんたちのエンジン(円陣)の中に据えたんですよね・・・。

(先生) なるほど、そうですねぇ、鋭い。ぼくは、よく日本は「富岡資本主義」だって口にするけど、前回Aさんの提起した渋沢の「本主義」の精神が貫いているから。「治まる明」なんて言われた明治始動期の産業革命。今度は「観光革命」の幕開け、ギョウサン(養蚕)観光客に来て欲しいね。

(ピンポ~ン、パンポ~ン)  あれ、もうなっチャイム!また次回。

※写真トップは「ブリュナエンジン」(現在、博物館明治村に展示、筆者撮影。富岡製糸場には原寸大復元機あり)

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