【ダジャレノミクス 金融・初級編⑤】お金の役割(国際通貨)覇権国への道

ダジャレノミクス

国境を越えて世界中に広がった市場経済。5回目は「国際通貨」。「石油を支配すれば大陸を支配できる。食糧を支配すれば人々を支配できる。通貨を支配すれば世界を支配できる」というのは、H・キッシンジャー1)の名言とシンジャー(信じ)られてたけど違うらしい、ゴカイなきようにと思います!

(ゼミ長)では、今日は「一角千金」の村上さんから始めてくださ~い。

(村上さん)「金は場所なり!」かもよ。大都市では、神戸なら港町を六甲山から眺めて「1,000万ドルの夜景」とか聞くんヤケイど。「一千万円の夜景」に浸ってカップルが「愛」をヒタッテる(誓ってる)なんてねぇ?

(松尾くん)うんにゃ~、ロマンチックじゃなかぁ、ヤケイくそバイ!街中には「100万ドル」看板のお店もあっけん。「通貨ば支配すっと人の頭ん中まで支配でくっ」とかにゃ?

(高橋さん)覇権国のパワー(ん)た違いよね!

(松尾くん)うん、さすが世界トップの経済大国。どこん国とも経済交流があるってことだし。政治とか文化にもコウリュウ(こういう)魅力、なかといかんばい。

(ゼミ長)まぁ、大きいテーマ。今日は国際通貨ドルの話、少し触れてみましょうか。あっ、井上くん、ドル(どう)ですか!

(井上くん)世界大戦終わり頃、アメリカのホワイト案とイギリスのケインズのバンコール案が対立する国際通貨「コンクール」(会議)で、ドルの国際通貨案が通過したんじゃ。
戦間期は、衰退のイギリスと新興のアメリカがすれ違うて、覇権国と国際通貨の機能「不全」で世界経済が安定センカン(せんから)、29年「世界恐慌」が発生したというキョウコウ(強固)な見方がある。P.キンドルバーガー(金・ドル・バーガー?)2)説として知られちょる。

(先生)おぉ、副ゼミ長、国際通貨の重要性が分かるよ。ドルのお陰、グローバル経済の成長があったんだね。今後はDo(ドル)なるんだらー(dollar)か?

(村上さん)アメリカも日欧などの成長で力が落ちてきた。70年代、固定相場制はコテイ(肯定)できないと、今の変動相場制に。そのあいだ、成長著しかった中国では、習政権は「一帯一路」の構想を2013年に提示、「人民」を国際通貨の地位にイチロ押上ゲンたい野望なんでしょうか?田中くん、イッタイどう?

(田中くん)えーっと、二つ気になるワ。米中の対立とロシアの侵攻でグローバル経済がシンコ(ウ)(深刻)に分断、もう一つは巨額のドル保有国・中国にキョガク(驚愕)の急ブレーキがかかったこと。人民がドルに代わる可能性は、ゲンゲン(ぜんぜん)考えられへん。(先生;なるほど。分断の世界だと、単独支配の覇権から、「仲良し同士」の「共同覇権」の多極体制に変わるかも。ドル圏VS.ユーロ圏(VS.△△圏)みたいに、将来は国際通貨も二つ三つ、複数(個)クサイ(臭い)ですね、、、。)

(副ゼミ長)ですが、先生、法定通貨のデジタル化で「瓢箪から駒」?の超国家的な単一の「デジタル化ら世界通貨」3) の誕生といったセイカイ(世界)もアリかも知れませんよね!?(先生;うわぁぁぁ~、そうかぁ?コマ(困)ったなぁ)

では、また来週。(ピンポーン、パンポーン♪ ぴったんこチャイムリー)

1)1970年代・アメリカの国務長官、2023年100歳で死去。
2)アメリカの著名な国際経済学者。彼の説は「キンドルバーガーの罠」で有名。
3)2019年、Facebook社(現Meta社)がデジタル国際通貨「リブラLibra」(のちディエムDiemと改名)のプロジェクトを提起したことがある。
※〈参考〉世界の外貨準備高に占める各国通貨の割合はUSドル58%が突出、ユーロ20%、円5.7%、人民元わずか2.3%など(IMFデータ、2023)。
(画像は、今年設立80周年のIMFのHP、日本語版)

タイトルとURLをコピーしました