キャンパスは早くも初夏の装い、紫外線も強くなってきた……
(先生) 今日は誰からだった?
(学生Lくん) は~い、私どーす、歴史の観点から。とにかく、資本主義は生まれて200年、ここまで試練に遭うたびに、試行作後(錯誤)してなんとか乗り越えてきはったんやさかい「試本主義」のように思いますねん。ちゃいますか?
(先生) うん、そうやなぁ~。資本主義って妖怪変化!みたいな、ね。自由主義に始まって、中ソ社会主義、硬直的な官僚主義、GDP50%減の29年大恐慌、悲惨な二度の世界大戦、バブル経済などなど-なんでも突破する強靭な生命力を秘めているなんて不思議。今さらながら感動しちゃいまさぁ!
(学生Mさん) 「日本主義」はいかがでしょう?大そうに日本といったけど、「日」って「日の丸」・太陽の「光」なんですよね。だから「光本主義」でもいいけど。私たちが生きてるのは、万物の源、お天道様のお陰です。
(先生) すごーいスケール観!宇宙から贈り物の太陽光で発電とか、資源・環境問題も象徴してるんじゃない?日本は太陽光発電量世界3位、地球にあるもの、みな・もとは太陽とともにあるんだもんなぁ、感謝しないと「転倒」(天道)しちゃうよ。今月11日、日本でもオーロラが見えたんだってね。「太陽黒点説」(ジェボンズ)によると、巨大黒点とともにオーロラの出現した今年、太陽からの放射エネルギーで地上の景気は神がかり上昇の予測。大黒天様のほほ笑み!(画像は今回、日本で観測されたオーロラ「毎日新聞」)
(学生Nくん) じゃ~、ぼくはね、「水本主義」。地球にあるもの、すべては「水」から始まっているって、たしか古代ギリシャの哲人タレスが考えたれすとか。はぁ、水ほど貴重なものはないじゃけぇ、資源・環境問題を聞いたら、えっと(かなり)自信もった。国連のSDGsでは上位6番目の目標(安全な水の確保)!
(先生) いいね!水資源を扱うのって「水文学(すいもんがく)」と言うらしい。宇宙(「天文学」)と大地(「地文(ちもん)学」)がいわば「水門」でつながって水が循環、大地は潤い海は豊かに。水はときに暴れるけど、なければ困るという「水本主義」。これまた正鵠を得てる。「水は方円の器に従う」というからまるで変化自在な「資(試)本主義」。方円は囲碁の別称(方は碁盤・円は石)だし、「水本主義」は万物の共存・調和を説く「イゴノミクスの世界」!ですよ。
来週は、ぼくから。(ピンポ~ン、パンポ~ン)