(佐々木ゼミ長)年の瀬を迎えて寒くなってきました。風邪引かないようにね!さて今日の課題だけど、どんな景気の一般的な捉え方があるのか、おさらいしておくといいですよね。「景気の波」とも「景気循環」とも称される、4つのパターンをみまショウか。今日は、どんなた?村上さんでした?お任せします、どうぞ。
(村上さん)では、雑駁ながら…
①〔身近な景気の波〕もっとも生活に密着した景気は、短い周期の「キチンの波」で3~4年の周期。キチンは発見者の名前、キッチンでもチキンでもなくてキチンとトリ(鶏)押さえましょう!これは、企業の持つ在庫の増減に対応、景気が好調で在庫が増えると、勢い増え過ぎてしまい減らそうとするから、不景気にキチンと変わるんですね。(先生:2020年5月頃が直近の景気の谷だとすると、今はそこから回復している状況でしょう)
②〔設備投資の波〕「ジュグラーの波」と知られてます。機械設備は、在庫と違って規模が大きくパワーがあるのでジュウグラーイ(10年ぐらい)のインターバルの波になりますね。在庫調整は、比較的短い時間で可能ですが、大きな設備の過不足には、もっとチョウセイ(長征?)に時間がかかるのが当然カノウ(かな)と思います。(先生:この波は、2019年が前回のピークだったので、次の2029年頃のピークに向かっています)
③〔住宅建築の波〕クズネッツの波とも呼ばれています。だいたい20年の周期です。家を建てるのは、人生でローン(どう)するか悩ましい最も金のかかる話で、世代の交代にスグ、ネッツ(根付)いているのではと考えられています。進行中の人口減少の影響はどう現象するのか、とても気になりますが、、、。(先生:住宅市場の重点は新築から中古・リフォーム市場に転換してきているよ。直近の新築のピークは2006年の130万戸、その後は100万戸割れがずーっと続いてますね)
④〔技術革新の波〕最後4つ目ですが、歴史に節目を付ける大きなウネリみたいな波(長波)があります。これも、発見者の名前で有名な「コンドラチェフの波」。産業革命に匹敵する技術革新の大波に対応していて、繊維産業とか重化学工業、今ならICT革命―どれもエポックメーキングとカクメイ(書くよう)な出来事ですよね。コンドラチェフはソ連体制下、長波を唱えたばかりに処刑されました。資本主義復活派と見なされて、、、。
50年周期の最も長い波動なんですが、コンドラハドウ(今後はどん)な時代がやってくるのでしょうか?半世紀に1回なので、誰でも上昇期に生まれたいバース(birthはず)ですけど。(先生:うん、そうとも!現在は第4コンドラチェフ上昇期にあってAI主導の第4次産業革命=Society5.0の時代、ゼミ生のみんなは幸運だなぁ。ぼくが学生の時は第3波の上昇期で「いざなぎ景気」があったよ)
(ゼミ長)村上さん、報告良かった、ありがとう!景気のパターンを知ってるだけでも、メディアで景気が良いと聞いた時とか、たぶんパターンとすぐには落ちこまないで、しばらくは続くのではと自分流にヨソオウ(予想する)こともできそうです。あらら、もう鳴っチャイム?ではまた、次回(ピンポーン、パンポーン♪)
※画像は「コンドラチェフの長波(日本経済)」、拙著『イゴノミクスの世界』P.84、四つの波については、PP.47-51参照。