(佐々木ゼミ長)やっと日銀、重い腰を上げたよ。利上げ決めた途端、アメリカ発株下落も。元気のない日本、大丈夫?
(松尾くん)うん、すぐに円高に逆転、アメリカは思ったほど景気良くない。この二つで「株の大暴落」。「大恐慌勃発」して日本経済、崩壊ばい、、、。
(高橋さん)そうよ!日銀の動きって遅いしタイミングも悪い、まったくぅ。井上くん、株やってんよね、どうなん?
(井上くん)まさか、こんなことあるんか。真っ暗だよ、ヒドイ、、、。
(村上さん)いやいや、下がったのは上がり過ぎてたからじゃないの?また上がる時がくるわ。それ、「資本主義」本来の顔でしょ!?上り坂に「マサカ」があるわけよ。
(ゼミ長) まぁ、まぁ、私には、大恐慌・大混乱なんて考えられないけど。イザとなれば財政・金融総動員、国際協調で乗り切るからさ。日銀、インフレが心配で円安止めたんでしょね。「金利のある経済」に戻ったってことは、事実上の「デフレ脱却」宣言かな。だけど、利上げ0.25%の影響はどうなの?経済に詳しい田中くん。
(田中くん)はい、輸出企業にはマイナス、輸入品は安くなる、家計なら預金金利は上がって得だけど、ローン金利は上昇、企業の資金コストも上がる、トータルで経済にどない影響出るか、まだ分からへん、、、。国の財政では国債の利払いが増えるなぁ。
あと気になるのは、利上げで物価・株価が抑えられると、「賃金・物価の好循環」はどうなる?賃上げにブレーキがかからなえーけど。
(先生)そうですね!そもそも日本の実体経済はどうなんだろう?足元の情勢みると、コロナショックからは回復したけど依然、2%成長以下の状態にあるし、期待の民間投資も年2%程度の低い伸び、このままだと10年前のピークに続く2028年頃の景気のピークもあまり高くはなさそう、と私は予想しています。
金利のある「普通の経済」への復帰は良かったですが、今後どうですかね。転機に立つ日本経済、DX(デジタル化)やGX(グリーン化)を軸に、企業が本気で技術革新投資に乗り出せるのか、財政・金融政策の舵取りにも引き続き注視したいですね。(ピンポーン!)
※画像は「日経平均、大幅下落、歴代2位 (TBS NEWS DIG)」