【イゴノミクスの世界 Igonomics World 第8局】「大場より急場」未来に託すために!

イゴノミクス

10月、高市新政権が発足したばかり――少子高齢化が進む「課題先進国」日本。
すでに「成長経済」から「成熟経済」に達し、どのように経済対策を打てばよいのか、前例もなく容易ではありませんが、国際社会の動きも何とも複雑怪奇で不透明。それでも「行く川の流れは絶えず」世の中は容赦なく移り変わっていきます。
シュリンキング・ジャパンが再び活気を取り戻せるのか、今まさに大きな分岐点に立っています。

さて、囲碁では、はじめの布石の段階では、広い「大場」から打っていきます。しかし、すぐに着手しなければならないところもあります。「石の死活問題」に直結するような「急場」です。いくら将来性のある「大場」と見込んでも、「急場」にはかないません。今日がなくては明日はないですから。

序盤の布石段階、中盤の戦いを経て、終盤はゴール目前のヨセとなりますが、大場、急場は、それぞれの段階で見られます。最後に至るまで、大きい収穫を期待できる「大場」さえ打ち続ければ、負けるわけがないと考えがちですが、そうはいかない難しさがあります。

現実の社会―政府の経済政策ではどうでしょうか。
社会全体に影響を及ぼす経済問題は多岐にわたります。たとえば、これを仮に「時間軸」で分けてみますと、1年以内の短期の「経済対策」、5年程度の中期の「財政問題」、10年先を見据えた長期の「成長戦略」があります。

①公共事業による対応:災害対策や老朽化の進むインフラの更新
②個人消費の喚起策:賃上げ、給付金、消費・所得減税などの実施方法
③企業支援策:設備投資を促す減税や補助金の措置
④制度・国際環境への対応:規制や制度の見直し、社会保障の再構築、食料・資源・軍事の安全保障など国際環境の激変への対応策……

―「急場」の短期から中・長期の「大場」に向かって総合的に検討・実行することが肝要でしょう。
新政権には、ポスト「アベノミクス」社会にふさわしい実効性のある政策に期待したいところです。

次の一手
将来性豊かな「大場」を視野に入れた「急場」の一着となります。とはいえ、その着手は、千変万化の世界―いかに「大場」「急場」の価値を全局的な観点に立って認識するかによって違ってきます。

◎「イゴノミクスの世界」格言と法則
「大場より急場」は「急場から大場」へ!
― 「大場」とは、長期を展望した新たな社会づくり。財源は日銀頼みの「赤字国債」(財政ファンナンス)でというのでは、無策の誹りを免れません。借金だらけの「大場」では、「経済小国」への転落も心配。

※ トップ画像は「新政権、発足」(ダイヤモンド・オンライン)

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