(ゼミ長)今日は「イゴノミクスの世界」日本経済を斬る!のテーマ。『イゴノミクスの世界』の本を出されて、今年で5年、どったな動機だったんですか?
(私)趣味が「囲碁」で、担当科目が「日本経済論」や「地域経済論」の関係もあって、囲碁(Igo)と経済学(Economics)を組み合わせて「イゴノミクス」はどうかな、と閃いたんです。もともと私は、経済学者シュムペーターのいう「新結合」が気に入ってたものだから。今、取り組んでる「ダジャレノミクス」もそんな発想です。もうアメリカでは「ハリスノミクス」が使われてますね。
(村上さん)私は、この本読んで囲碁に関心が向きました。読者の方はどうだったのかなと思いますが、、、。
(私)そうですねぇ、囲碁ファンや碁会所の方々には「へぇ、面白い!」「楽しめる」と言ってもらったんですけど、友人には「意表を突かれたぁ」とか「学会で発表したら?」なんて珍しがられました。プロ棋士の今村俊也九段には、ある大学の囲碁授業の参考文献に挙げてもらい感謝しています。
(田中くん)一番うまく結び付いたと思われたのは、ご自分ではどないなところでしたか?
(私)たとえば、日銀の2%の物価上昇目標を「シチョウアタリ」と見立てた「金融政策」の評価、「大場より急場」の原発事故への対応、「フリカワリ」で「ふるさと納税」を考えたりして、核心の問題とは何か―部分と全体の調和した〈共存、協生、中庸の大切さ=「イゴノミクスの世界」の理念〉―に迫れたのなら嬉しいですけど。思い出せば、難しくて苦労の連続でしたが、ワクワクした気持ちもあって、挫折しないで書き終えてよかったです。
(高橋さん)何か二つ三つと掛け合わせると、思わんものが飛び出してきそうで夢があるってことでしょうか?
(井上くん)ぼくも同感だなぁ。モノや言葉だけでなく人間もヘンな垣根みたいなもの乗り越えて、大いに交流するとええですよね!
(私)ほんとに、そういう関係って、明るい未来を創る原点かも。拙著、少しは役立ってくれたかな?
(ゼミ生たち)次の一手も期待してまーす。(私;うわっ!大変やぁ、、、)
(ピンポ(ー)ン♪ヌキで、終局!)…「ポン抜き」は囲碁用語で、対戦相手の石を一個、ポンと抜く(取る)ことです。「ポン抜き30目」(の価値)の格言があります。
※画像は、佐賀県鹿島市内の書店「鹿島書房」のHPより。鹿島書房さんには、とくに少年時代いつもお世話になっていました!月刊漫画誌『冒険王』『ぼくら』『少年画報』などとても懐かしいです。