佐賀県の片田舎、「ごはんばぁ~い!まぁだ終わらんとねぇ?」おふくろの声がする。小学生のころ兄と対局、いつもヤマ場に差しかかると、きまって夕食を急かされたものだった。囲碁といえば、対局者二人が盤を挟んでひたすら沈思黙考、石音だけが周りに響く、そんな印象をもたれる人も多いかと思います。
私は大学生になってから囲碁を再開、頭の体操にも良さそうとヘボ碁ながら今日まで続けています。もっとも今はお手軽なネット碁とAIとの対局に夢中です。といっても人恋しくなって街中の碁会所にも行きます。
囲碁ならではの面白さ、隠れた魅力をさらに多くの人に知ってもらえたらとの思いで、私はタイトルにある『イゴノミクスの世界』(幻冬舎、2019年)を書いてみました。大学で経済関係の授業を受け持っていたので、囲碁とエコノミクスを結び付けた造語となりました。囲碁ファンはじめ多くの方々から嬉しい反響があり、とても励みになり感謝しております。
【ブックフォーカスゆうちゃんねる】では、経済ジャンルに限ることなく、身近な出来事から国内外の話題まで、新刊本やメディア情報などを取り上げ、またときには古典の領域に足を踏み入れてみたりして、若干の読後感想や批評もできればいいなと思っています。みなさま、どうか宜しくお願い申し上げます。(写真・表は、佐賀国際空港、本文下は佐賀平野)